「おん あばきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばらはらばりたや うん」で、これを 108 回唱えます。死者の滅罪に力があるとされ、この真言によって加持 (真言を唱えて清めること) された土砂を遺体にかけると仏の光明に包まれ、極楽に往生できると信仰された密教の修法 (修行の方法)です。
罪がなくなると遺体がやわらかくなり、納棺しやすくなるとも信じられたようで、後に民間にも広く伝わりました。
「おん あばきゃ べいろしゃのう まかぼだら まに はんどま じんばらはらばりたや うん」で、これを 108 回唱えます。死者の滅罪に力があるとされ、この真言によって加持 (真言を唱えて清めること) された土砂を遺体にかけると仏の光明に包まれ、極楽に往生できると信仰された密教の修法 (修行の方法)です。
罪がなくなると遺体がやわらかくなり、納棺しやすくなるとも信じられたようで、後に民間にも広く伝わりました。
「薄葬令(はくそうれい)」は、大化改新 646年に出されました。
この薄葬令が出されたことにより「厚葬」が廃される決定的な影響を与えた、と言われております。
薄葬令は、「権力者の葬儀に多くの財や労力を費やすことは民衆に過重な負担をかけるので止めよう」という考えから生まれたものですが、身分別の葬制秩序の確立という側面もありました。
「薄葬令」とは、
1.必要以上に大きな墓を作ることは貧窮を招くと警告し
2.死者の身分により墓を作る夫役の延べ人数の上限を定め
3.遺体は一定の墓地に集めて埋葬することとし
4.殯(もがり)や殉死(じゅんし)、宝物を副葬品とすることを禁じる
など旧習俗を否定するものでした。
薄葬政策はその後もとられ、持統天皇、元明天皇は倹約・簡素な葬儀を遺詔(いしょう)[天皇による遺言]し、平安時代にも嵯峨天皇や淳和(じゅんな)天皇などが薄葬を遺詔しています。その結果、巨大墳墓、殯だけでなく誄(しのびごと)[故人の功徳などを讃えること]や挙哀(きよあい)[悲嘆の気持ちを表し、礼拝すること]などが姿を消していくこととなりました。しかし、民衆においては殯や泣き女(雇われて葬儀で泣き、悲嘆をする女性)などによる挙哀などは生き残り続けました。
3世紀頃からは豪族の大きな墳墓(ふんぼ)、古墳(こふん)が作られるようになりました。形から、円墳(えんふん)、方墳(ほうふん)、前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)、前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん)、上円下方墳(じょうえんかほうふん)、双方中円墳(そうほうちゅうえんふん)などに分類されます。積石塚(つみいしづか)と呼ばれる、墓の上に土の代わりに石を積み上げた高塚もありました。5世紀には応神陵(おうじんりょう)や仁徳陵(にんとくりょう)のような巨大な古墳も作られました。
古墳の中には石室が作られました。遺体は棺に納められ、副葬品が添えてあります。人物や動物をかたちどった埴輪(はにわ)やさまざまな用具が副葬品として納められました。
古墳文化は3世紀から7世紀まで続きます。前期は自然の丘陵(きゅうりょう)や尾根を利用したものが多く、中期では平野部に盛土(もりつち)をし、周囲に濠(ほり)をめぐらした巨大なものが、後期には横穴式石室をもった小さな古墳が作られたのが特徴です。
古墳に代表される手厚く葬った葬法を「厚葬(こうそう)」と言いますが、これは有力者、豪族、天皇家といった人々のものでした。この「厚葬」も儒教文化が伝来すると6世紀頃から次第に少なくなっていきました。
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一輪ざし(一本花)とは・・・しきみを一輪 (一本) さす(お供えする) こと。
また、初七日までお供えするのが良いと言われています。
意味として・・・一輪なのは、これでもうお供えしませんよ、又お供え出来ませんよ、と言う意味や
お釈迦様が亡くなった事を知らせる為に、枝を一本もって行った事から始まった。
と、言われています。
しきみを用いるのは、灰になっても香りが残る事や、常緑樹で一年中有る為とか。
昔は、椿の花をさしていた事もあったようです。
由縁として・・花が「ポト」と落ちる事から「これで最後」という意味からのようです。
末期の水とは・・・医師から臨終を宣告されたら立ち会った家族や近親者が、死にゆく人
(亡くなった人)に最後の水を与えること。
また、死んでゆくものに対する、最後のはなむけとして、臨終間際の人の口に
捧げる水を言う。「死水(しにみず)」とも言う。
意味として・・・死に瀕した人の蘇生を願って水を与えた (呪術的儀礼)
残された人々が最後の別れをするための儀式
と、言われている。
葬儀の役割 4.感情の処理 (心理的役割)
人の死は周囲の人に衝撃を与え、さまざまな感情をもたらせます。
その悲しみや心の痛みを癒すことや、死の衝撃を受け入れることには長い時間が必要になります。
この悲しみにある人々の心に寄り添い、慰めることが必要になってきます。
そのさまざまな感情を癒す為の一つとして、葬儀が行われます。
葬儀の役割 3.霊の処理 (文化・宗教的役割)
人が死を迎えることにより、生きていたこの世では、その人と残された者との関係が閉ざされます。したがって、亡くなった人の霊を「この世 (現世・此岸)」から「あの世 (来世・彼岸)」へ送り出す必要があります。
残された者は死者の霊を慰め、あの世での冥福を祈ると同時に、死者との間に新たな関係を作り上げることが求められてきます。それらはこの世での営みが深く関係し、故人または遺族が信仰していた宗教的な儀礼によって行われます。
この宗教的な儀礼が葬儀の中心となり、葬儀の形式・形態に関係し、式進行にも影響してきます。
葬儀の役割 2.遺体の処理 (物理的役割)
死者の身体である遺体は、生命を失うことにより腐敗が始まります。その為、遺体を土に埋めたり(土葬)、火で燃やしたり(火葬)などして処理を行う必要が出てきます。
死者との決別とは、実際には遺体との別れです。したがって遺体を処理すると言う事は、人としての決別になりますので、単に物理的な処理以上のものがかかわってきます。
葬儀の役割 1.社会的な処理 (社会的役割)
人は社会的に生きている存在ですので、社会がその死を処理する必要があります。社会にその人の死を通知したり、社会の人々が集まってその死を確認したり、現状でいえば死亡届を役所に提出し、戸籍から抹消すると共に、相続などの手続きをする必要があります。
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