葬儀はなぜ行うのか?  3.霊の処理 (文化・宗教的役割)

葬儀の役割 3.霊の処理 (文化・宗教的役割)
 人が死を迎えることにより、生きていたこの世では、その人と残された者との関係が閉ざされます。したがって、亡くなった人の霊を「この世 (現世・此岸)」から「あの世 (来世・彼岸)」へ送り出す必要があります。
 残された者は死者の霊を慰め、あの世での冥福を祈ると同時に、死者との間に新たな関係を作り上げることが求められてきます。それらはこの世での営みが深く関係し、故人または遺族が信仰していた宗教的な儀礼によって行われます。
 この宗教的な儀礼が葬儀の中心となり、葬儀の形式・形態に関係し、式進行にも影響してきます。

葬儀はなぜ行うのか?  2.遺体の処理 (物理的役割)

葬儀の役割 2.遺体の処理 (物理的役割)
 死者の身体である遺体は、生命を失うことにより腐敗が始まります。その為、遺体を土に埋めたり(土葬)、火で燃やしたり(火葬)などして処理を行う必要が出てきます。
 死者との決別とは、実際には遺体との別れです。したがって遺体を処理すると言う事は、人としての決別になりますので、単に物理的な処理以上のものがかかわってきます。

葬儀はなぜ行うのか?  1.社会的な処理 (社会的役割)

葬儀の役割 1.社会的な処理 (社会的役割)
 人は社会的に生きている存在ですので、社会がその死を処理する必要があります。社会にその人の死を通知したり、社会の人々が集まってその死を確認したり、現状でいえば死亡届を役所に提出し、戸籍から抹消すると共に、相続などの手続きをする必要があります。

「市民葬」とは・・・

「市民葬」とは、市営の斎場を利用し、
更に、市で保有している葬祭品を使用する形式で葬儀を行うのが「市民葬」です。

結果として、民間の葬儀社へ普通に葬儀の依頼をするよりも費用が安くなることが主なメリットです。
ただし、どの自治体でもやっているわけではなく、
申し込み資格も存在するので、利用できるかどうかを事前に知っておきたいものです。

また、分からない事や思っていることはどんな些細なことでも納得できるまでしっかりと相談・確認をして、後悔をしないように 最終的にはご自身の意思で決める事が大切です。

「火葬式」 (直葬)とは・・・

「火葬式」(直葬)とは、式を行わず、火葬のみを行う形式が「火葬式」(直葬)です。

故人が高齢の為、親・兄弟・知人は殆ど亡くなっており、お呼びする人が少ない・・・。
更に、故人の遺志により、お葬式はしない形式を希望の場合に最適なのが、この「火葬式」です。
(費用の負担も最小限に抑えられます)

また、分からない事や思っていることはどんな些細なことでも納得できるまでしっかりと相談・確認をして、後悔をしないように 最終的にはご自身の意思で決める事が大切です。

「家族葬」とは・・・

「家族葬」とは、家族や親族・親しい知人を中心に、自分たちが想っている形で故人を送ってあげたい。
更には、費用を出来るだけ抑えて行いたい方に最適なのが、
お通夜・告別式を自分たちの想う形で行う「家族葬」です。

また、分からない事や思っていることはどんな些細なことでも納得できるまでしっかりと相談・確認をして、後悔をしないように 最終的にはご自身の意思で決める事が大切です。

「葬儀」 (葬式) とは・・・

「葬儀」(葬式)とは、狭い意味では「葬儀式」、広い意味では「葬送儀礼」の略です。
つまり臨終から死者を葬(ほうむ)り、悼(いた)むための一連の儀礼の事を「葬儀」(葬式)と表します。